【ワシントン】ジャネット・イエレン米財務長官は二酸化炭素(CO2)排出量削減へ向けた税優遇措置を推進しつつ、気候変動が金融システムに及ぼす潜在的リスクに対応するため、省内の広範な権限を活用していく計画だ。  イエレン氏は財務省内に新設する気候変動対策「ハブ(拠点)」を率いる新たな高官ポストの候補者として、オバマ政権で財務副長官を務めたサラ・ブルーム・ラスキン氏を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ラスキン氏はかつて連邦準備制度理事会(FRB)理事としてイエレン氏と協力した経験を持つ。