ジャネット・イエレン米財務長官は二酸化炭素(CO2)排出量削減へ向けた税優遇措置を推進しつつ、気候変動が金融システムに及ぼす潜在的リスクに対応するため、省内の広範な権限を活用していく計画だ。イエレン氏は財務省内に新設する気候変動対策「ハブ(拠点)」を率いる新たな高官ポストの候補者として、オバマ政権で財務副長官を務めたサラ・ブルーム・ラスキン氏を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ラスキン氏はかつて連邦準備制度理事会(FRB)理事としてイエレン氏と協力した経験を持つ。これまでのインタビューや講演では、米当局は気候変動リスクに対する金融システムの耐性をさらに強化する必要があると警鐘を鳴らしてきた。
イエレン氏、気候変動対策担う財務高官ポスト新設へ
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