片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』が、発売から2ヵ月で3刷となり、売れています。
在宅ワーク化が進んだり、災害対策の備蓄も必要だということが分かったwithコロナ時代。捨てるだけの片づけ術では対応しきれなくなった新時代の片づけ術とは? 絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方とは? この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
日々使うお金とは別に「現金」を一人3万円用意
もし、地震などの自然災害に被災したら、被災後にすぐに必要になるのが現金です。
急速にキャッシュレス化が進む昨今ですが、停電などでカードリーダーが使えなくなるなど、システムがダウンする可能性があります。
皆さんの中には、災害直後に銀行や郵便局でお金を引き出すために長蛇の列に並んだり、その様子をテレビでご覧になったりしたことがある方もいるのではないでしょうか。
一人3万円を目安に用意しておけば、時間を無駄にせず、生活再建にすぐ取り掛かることができます。
その時注意したいのは、1万円札で持たないこと。被災経験のある方に話を聞くと、お釣りを用意できない店が多いとのことです。できれば、1000円札×20枚、100円硬貨×100枚(もちろん500円玉を混ぜてもOK)などで用意しておきましょう。日々使うお金と別にして、空き巣に入られても見つからない場所に保管しておくと安心です。
また、避難所に行く場合は、保険証書やキャッシュカード、通帳などお金に関する書類も大切です。万が一自宅が被害にあった場合、いち早く保険の手続きを取ることが、これからの生活を見据えることにつながります。災害後は臨時の銀行窓口が特設され、通帳がなくてもお金を引き出すこともできたりします。
でも、被害が大きければ大きいほど、すぐにお金が必要になります。私の経験上、大阪のATMではお金が下ろせなくても、すぐ隣の兵庫では下ろせたことがありました。キャッシュカードだけでも手元に置いておきましょう。ちなみに災害時に印鑑は必要ありません。防犯上のことも考え、印鑑は別のところに保管しておきましょう。
補償内容や誰がどの保険に入っているかを把握するため、日頃からマネーボックスを作り(本書を参照)、年末調整や確定申告の時期など年に一度は見直すようにします。非常時はボックスごとスーツケースに入れて持ち出しましょう。