災害時に家族の運命を左右する「備蓄品」、家のどこに保管すべきか「備蓄品=防災用の非常食」ではない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2011年3月11日の東日本大震災が発生してから今年で9年。近年では激しい集中豪雨が頻発し、昨年の台風19号は各地で甚大な被害をもたらしました。さらに、首都直下地震や南海トラフ地震なども予想されています。こうした災害から命を守るには、適切な判断や日頃の備えが重要になってきます。そこで前回に続き、『「防災」のやってはいけない』(青春出版社)から、災害に備えて日頃ができる正しい対策を具体的に紹介します。

家でできる!リビングでの地震対策とは

 いつか来る地震の対策を心がけることは大切ですが、意識し過ぎるとしんどくて、続かなくなってしまうでしょう。しかし日常のなかでも無理なく地震に備えることは可能です。たとえば、家の中で地震の揺れから身を守れるのは次のうちどちらでしょうか?

(1)リビングにはクッション、和室には座布団をいつも置いている
(2)すっきりさせたいので、クッションや座布団は置いていない

 正解は(1)。震度6強や7の激しい揺れが発生したら、這って逃げることも難しくなります。こういった場合、とにかく頭だけは守りたいところですが、手近にガードできるものがなければ、無防備なままでいなければなりません。