片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』が、ついに発売に!
在宅ワーク化が進んだり、備蓄も必要だということが分かったwithコロナ時代。捨てるだけの片づけ術では対応しきれなくなった新時代の片づけ術とは? 絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方とは? この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
どこにも行けない長期休暇は、家族で楽しみながら3日間の「片づけ合宿」をやってみてはいかがでしょうか?
Withコロナ時代に必須の「備蓄品」とは?
家がある程度片づいたら、「備え」に取り掛かります。
これまで防災用の備蓄品と言えば、地震・台風・土砂災害など自然災害を念頭に置いたものでした。しかし、コロナ以降それだけでは足りないと思うようになりました。
水やガスなどのインフラが遮断され、避難所に行くことになる自然災害時と、インフラは使えるけれども、外に出かけられなくなり家にこもって生き延びなくてはならないコロナなどの感染症のパンデミックとでは、備えておくべきモノが違ってくるからです。
食べ物ひとつとっても、自然災害時の備蓄食はとにかくお腹がふくれるモノ、水の無駄使いを避けるため、食器などを汚さずに、すぐに食べられるレトルト食品やフリーズドライ食品などが主でした。これらの備蓄食は、援助物資が届けられたり避難所に行ったりするまでの3日分あれば、とりあえず食いつなげます。
一方、感染症パンデミックは、水やガスはそのまま使えるので通常の食事ができます。欠かせないのは主食になる、米、パスタ、パンやお好み焼き、お菓子など何でも作れる小麦粉。買い物の頻度が制限されるので、わざわざ出かけた時は生鮮食品を優先したい……となると、1ヵ月程度の主食を備蓄しておく必要があります。
生徒さんの中には、ロックダウンの噂が流れた際に、普段食べない冷凍食品やカップラーメンなどを手あたり次第買ってしまって、キッチンの床に積み上がってしまったという方がいました。これらの食品は、かさばるわりに栄養があまりないので、免疫力も高めないといけない感染症対策時の食事には向いていません。特別な加工食品を買うのではなく、日常でも食べられる食品を使いながらストックし、備えるのが大事です。
また、今回のコロナ禍でもわかったように、トイレットペーパーやマスクなど、万一手に入らなくなると困る日用品のストックも必要です。
この章では、「災害対策(インフラが遮断)」と「感染症対策(インフラはあるが外に出られない)」の場合に分けて、何をどのように備えればよいのか、お話ししていきたいと思います。
本書では、備蓄に必要なモノと分量の目安をまとめた「備蓄品リスト」をつけています。ぜひご参考にしてください。