ドナルド・トランプ前米大統領や同氏が所有する企業を捜査しているニューヨーク州マンハッタン地検が、トランプ氏所有の4つの物件に関する取引にも捜査の範囲を拡大させた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者らによれば、マンハッタン地検は「トランプタワー」やニューヨーク市の金融街にある「40ウォールストリート」、コロンバスサークルにある「トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー」、そしてイーストサイドにある「トランププラザ」の4つの物件に関し、トランプ氏が受けた融資を調べている。これらの融資はすべて不動産投資信託(REIT)のラダー・キャピタルの複数の子会社から受けたものだという。不動産記録によれば、この4つの物件に関連してラダー・キャピタルがトランプ氏に融資した額は、2012年以降で2億8000万ドル(約293億円)に達している。