2位は格安航空のエアアジア
1位は旅行業で負債総額278億円

 1位は旅行業のホワイト・ベアーファミリー(大阪府)で、負債総額は278億円だった。国内外の格安ツアーに強みを持ち、「しろくまツアー」「ハッピーホリデー」といったブランドで旅行の企画販売を展開。09年には売上高が100億円を突破するなど、旅行業界で存在感を強めてきた企業である。

 3位のホテル・リゾート運営受託、WBFホテル&リゾーツ(大阪府)は、ホワイト・ベアーファミリーのグループ会社だ。負債総額は160億円だった。

 WBFホテル&リゾーツは20年2月以降、宿泊客のキャンセルに苦しめられた。ホテル開設などに必要な多額の資金を銀行借り入れに頼っていたため金利負担が重く、同年4月に資金繰りに行き詰まってしまった。

 その後、ホワイト・ベアーファミリーも同年6月、民事再生法の適用申請に追い込まれた。

 2位は格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県)。負債総額は217億円だった。

 同社は、マレーシアのエアアジアや楽天、ノエビアホールディングス、アルペンなどの出資を受けて14年に設立された。中部国際空港を本拠地とする唯一の航空会社だった。

 コロナ禍で航空需要が低迷し、資金繰りが悪化。エアアジアから支援を打ち切られ、20年11月に破産手続きの開始を申し立てている。

 エアアジア・ジャパンは、札幌、仙台、福岡への国内線と、台北への国際線を運航していたが、同年12月に全路線を廃止。欠航便のチケットの返金を受けられていない顧客は2万3000人以上もいる。金額ベースで5億円強の返金見通しが立っていない状況だ。

 なお、東京商工リサーチによると、20年の企業倒産件数は前年比7%減の7773件で、2年ぶりの減少だった。コロナ禍で中小企業を中心に経営環境は厳しくなったが、政府や金融機関の資金繰り支援が続いており、国内全体としては倒産件数が抑制された格好である。

 だが、春先から多くの企業で短期資金の借り換え時期を迎えることもあり、緊急事態宣言の延長も相まって、倒産件数の増加懸念が強まっている。今後コロナ関連の倒産動向には、注意が必要だ。

 今回のランキングの完全版では、4位以下も含めた50社それぞれの負債総額を掲載している。業種や倒産形態、都道府県もチェックできるので、ぜひ確認してみてほしい。

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