東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長の辞任を受け、大混乱を経て橋本聖子氏が後任に決まった。オリンピック選手として活躍していた頃の姿も間近で見てきた身として橋本氏への思いをつづった。(元JOC職員・スポーツコンサルタント 春日良一)
五輪担当大臣としての働きには賛同を
前略 橋本聖子様
大変ご無沙汰しております 。
この度の東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会・会長就任、誠におめでとうございます。
あなた以外にこの任命を受け入れることができる人はいなかったでしょう。
森前会長の女性蔑視発言に端を発した新会長誕生までのプロセスは、このオリンピックが包含する根本的な問題が噴出した数週間であったと思います。
橋本さんが五輪担当大臣に就任されてからの大臣の動きは、オリンピックを知りスポーツを知る人だからこそできた対応であったと思っています。そもそも五輪大会は IOC から委託された組織委員会(組織委)が実行部隊であり、組織委がオリンピック・パラリンピックのすべてを仕切ります。
五輪担当大臣は組織運営を国の立場から支える人であるはずです。そのことを十分理解して対応していたあなたに賛同します。