最初からデジタルシフトのネット銀行が「安い」と限らない

 店舗なし・通帳なし・ATMなしのネット銀行は、レガシーを引きずるメガバンクよりいろんな手数料が安い気がするが、さにあらず。

 例えば、自社ブランドのコンビニATMを持つ、セブン銀行とローソン銀行。コンビニ自体は原則24時間開いているというのに、24時間無料で使えるわけではない。セブン銀行の場合、平日・土日ともに出金は7時~19時以外は110円がかかる。ローソン銀行もセブン同様、無料の時間帯は7時~19時だけだ。

 逆に無料時間が長いのはイオン銀行。ATMを設置している店舗が開いてさえいれば、その時間は無料で引き出しできる。

 お金がかかるのは、実は引き出し時だけではない。リアル・ネット含めた多くの銀行では、取引内容や残高に応じ、利用者をステージ・クラス別に振り分けているところが多く、より活発に使ってくれるユーザーには手数料無料回数を増やすという方式を取っている。そのステージ判定に乗らない、単に口座を開いただけのフラットな状態で比較してみると意外な差が見えてきた。なんと、「入金にも手数料がかかる」ケースがあるのだ。条件を満たさないと入金に手数料がかかる銀行は、以下の通りだ。

・auじぶん銀行
・ジャパンネット銀行
・楽天銀行
・ローソン銀行

 それぞれへの入金が「無料にならない」ケースを見ていこう。

入金しただけで手数料を取られる?その条件を確認

 まずauじぶん銀行だが、残高が10万円未満のステージ「じぶんプラス1」相当だと、出金だけでなく入金にも110円がかかる。給与振り込みやスマホデビット利用などでステージを上げることはできるが、条件未達だと入金もおちおちできない。筆者はauPAYのチャージにこの銀行を使っているが、残高が10万円未満のため他行の無料振り込み特典を使って口座に振り込んだうえでチャージ、という迂回方法を使っている。

 ちなみに三菱UFJ銀行からの振り込みは無料だし、定額自動入金サービス(毎月6日または26日に他行口座より指定金額をじぶん銀行口座へ入金してくれる無料サービス)で10万円をキープする方法もあるにはある。

 次にジャパンネット銀行。ここは毎月1回目は無料で入出金できるが、2回目からは3万円以上でないとやはり手数料がかかる。4月からはPayPay銀行と名を改めるが、このあたりがどうなるのか注目したい。

 次に楽天銀行。1月19日に国内インターネット銀行として初めて1000万口座を突破と勢い華々しいのだが、意外なことに、実は楽天銀行も3万円未満の入金には手数料がかかってしまう。ただし、口座開設から3カ月目までは無条件で5回まで無料という特典があるので念のため。楽天銀行に口座を開く人は、ほとんどが楽天カード保有者かつ楽天グループのサービスを小まめに利用する層と考えられるので、くれぐれも決済代金を入金する際には自分が該当するステージに気を付けよう。

 ラストのローソン銀行は、7時~19時以外だと入金にも110円かかる。コンビニ銀行の割に便利さがいまいちと感じるのは残念だ。