英政府が22日公表した暫定データによると、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを80歳以上の高齢者層に投与したところ、感染例が大きく減少した。ワクチンが完全な防御を提供するとはいかないまでも、大きな効果があるという証拠が増えている。この暫定データは、まだ他の専門家の点検を受けていない。それでも全世界で少なくとも約250万人の命を奪った伝染病から脱出できるという楽観論の根拠になりそうだ。新データには高齢者層でのワクチン接種効果の分析、予防接種済み・未接種の医療従事者の感染動向調査、スコットランドで500万人余りを対象にした大規模なワクチン接種調査などが盛り込まれた。