ドナルド・トランプ前米大統領は28日、年次の保守政治行動会議(CPAC)で演説した。昨年の大統領選で敗北して以降初となる大規模イベントで、就任したばかりのジョー・バイデン大統領が進める移民政策や新型コロナウイルス対策を批判。自身を団結した共和党の指導者と位置づけ、2024年大統領選への出馬に含みを持たせた。トランプ氏は「われわれは他の誰もがしたことがないような旅をしてきた。これほどまでに成功した旅はいまだかつてなかった。われわれはその旅を4年前に共に開始したが、まだ終わりには程遠い」とした上で、「間違いなく、われわれは勝利を手にするだろう」と述べた。米下院は1月6日の議会乱入事件を扇動したとしてトランプ氏を弾劾訴追したが、上院の弾劾裁判で同氏は無罪となった。共和党内には、事件発生前のトランプ氏の発言を批判する向きがある一方で、トランプ氏の継続的な役割を支持する議員もいて分裂している。
トランプ氏、24年大統領選出馬に含み バイデン政権の政策批判
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