現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。(初出:2021年3月3日)

認知症研究30年超の私が、パンや麺を食べたくなったら【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

穀類は精白されていないものがベター

私は主食に玄米をおすすめしていますが、米以外の糖質はどうでしょうか。パン、とくに精白した小麦粉で作ったパンは、糖質量が多く、口どけがよく、あまり噛まずに飲み込めます。うどんも同じく糖質量が多いうえに、「うどんはのどごし」といってほとんど噛まずに食べている人もいるのではないでしょうか。そうめん、ラーメンなども同じで、糖質量が多く、あまり噛まずに食べられるようなものは二重の意味でハイリスクです。

パンは玄米同様に、ミネラルが豊富な全粒粉やライ麦のパンなら許容範囲です。麺が食べたいときは日本そばのほうがいいでしょう。小麦粉を多く含むそばも多いので、見た目が黒くて食物繊維やミネラルが豊富な十割そばのほうが、そば本来の味も楽しめておすすめです。

私も「パンが食べたいなー」と思うことがないわけではありませんが、患者さんにすすめている手前、自分がそれをやっては……と、踏みとどまることができています。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
認知症研究30年超の私が、パンや麺を食べたくなったら【書籍オンライン編集部セレクション】

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。