人間関係の悩みやストレス、不安を抱えている人は多い。「緊張で心臓のドキドキが止まらない」「失敗したらどうしようと不安になる」「本番に弱い自分が嫌いだ」、そんな自分を変える元刑事のメンタル強化術『刑事(デカ)メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る!』を紹介。刑事生活20年。ガサ入れ、犯人確保、張り込み……修羅場という修羅場を潜り抜けてきた元警部による「心を強く保つ習慣」です。常に死と隣り合わせの環境下で巨悪と戦い、人を疑い、時には一般人に罵倒されながらも正常な心持ちで戦うために開発してきた、圧倒的自信と活力が楽しく備わる最強メンタルメソッドを手に入れてください。

刑事が実践している心を整える方法Photo:Adobe Stock

同じ失敗を繰り返さない

 世間が注目する大事件は、刑事のプレッシャーもハンパない。連日連夜、ニュース番組では捜査の行方が伝えられるし、国民の警察への期待も大きいからだ。そして長期にわたる捜査でなんとかホシにたどり着く。

「明日、ホシを自宅から任意同行して捕まえるぞ」

 緊張感はピークになる。ここで逃げられたらシャレにならない。過去にはホシに飛ばれた(逃げられた)事件もあったからだ。

 たとえば、数年前に関東の某県で発生した外国人の女性留学生殺人事件。容疑者の男を割り出し、任意同行に訪れた捜査員が玄関先で男に飛ばれた。逃走した男は全国各地を転々とし、偽名で働いて貯めた金で顏の整形までしていた。

 結果的には全国の警察の総力を挙げて逮捕したが、現場の刑事は大変な苦労をしたものだ。

 勝負をかけるときは何度もあるわけではない。こういう経験が引き継がれるからこそ、同じ失敗を繰り返さないように、警察は準備に余念がない。二度とチャンスがないかもと追い込み、しっかり準備する。準備が9割なのだ。

 長期の内偵捜査を経て、現行犯で捕まえるシーンをテレビで見たことあるだろう。

 薬物捜査で芸能人が捕まるケースがまさにそうだ。あれも数ヵ月前からきっちり準備をし、証拠があることを十分に確認したうえで現場に踏み込んで捕まえているのだ。ターゲットになったら絶対逃れられない。

 人生においても準備さえしっかり整えれば気持ちは落ち着く。「そこまでやる?」、いや徹底的に準備したまえ。やりすぎるくらいが、ちょうどいいのだ。