香港当局は2月28日、反体制運動に関わるほぼすべての人々を収監するための行動を取った。そこから読み取れるメッセージは、民主派として議員に立候補する人は誰であれ犯罪者として扱われるということだ。香港当局は、立法会(議会)の元議員や反体制活動家ら計47人を国家政権転覆の罪で正式に起訴した。問題とされたのは、昨年夏の民主派による議会予備選で運営者や候補者として彼らが果たした役割だ。香港特別行政区基本法は「最終目標はすべての立法会議員を普通選挙で選ぶこと」としている。だが、中国政府の使用人である林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官は、中国政府の立法議案を損なうための十分な議席確保を目指すいかなる試みも、香港国家安全維持法の下では犯罪行為になり得ると警告した。それにもかかわらず反体制派は昨年7月、非公式の予備選を実施し、60万人前後の香港市民が投票した。