――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター  ***  ジョー・バイデン米大統領の政策運営では新型コロナウイルスへの対応やイランとの鞘当てに目を奪われがちだが、その陰でバイデン氏は、最も重大な問題で早期の決断を迫られている。それは、アフガニスタンからの米軍の完全撤退に踏み切るか否かという決断だ。  この問題の解決に苦慮してきた米大統領の人数を数えてみると、バイデン氏は4人目になる。その全員がアフガンからの撤退を試み、約束さえしたが、誰もそれに成功しなかった。