写真:ミッドタウンのオフィスビルの前Photo:John Lamparski/gettyimages

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 週5日通勤がなくなったことで、オフィス物件の評価額はどのような影響を受けるだろうか?その答えの一部は、ショッピングモールが示しているかもしれない。

 現在の新型コロナウイルス危機が始まる前、欧米の労働力に占める在宅勤務の割合は5%以下だった。現在は在宅命令が出されたことで、その割合は人為的に高くなっている。最新の公式発表数によると、現在、ロンドンの労働者の50%超がリモートワークで仕事をしている。この数字が最終的にどこに落ち着くかが、オフィス所有者にとって重要になるだろう。不動産コンサルティング会社のグリーンストリートは、オフィス勤務が週1日減れば、オフィススペースの需要が15%減少する可能性があるとみている。