2人以上の世帯の2020年の
消費支出の前年比
総務省の家計調査によると、2人以上の世帯の2020年の消費支出は334万円と、前年に比べ5.3%減少した。これは、2000年以降の調査で最大の落ち込みである。
個人消費が大きく減少した理由は、所得環境の悪化ではなく、感染リスクを抑制するため外出や人との接触を減らすなど、家計が様々な形で消費活動を控えたためである。収入のうち消費に回した割合を表す消費性向は、前年に比べ7%ポイント低下した。一方で、家計の可処分所得は定額給付金が支給されたこともあり、前年比4.6%増加した。つまり、所得の増加が支出の増加にまったく結び付かない形になってしまった。