コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年1〜2月度の食品スーパー編だ。
ライフ、マルエツ、いなげやも…
前年割れの食品スーパー、3つの「異変」
食品スーパーの主要4社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。
○ライフ(ライフコーポレーション)の既存店売上高
1月度:前年同月比106.0%(6.0%増)
2月度:同96.8%(3.2%減)
○マルエツ(ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比107.5%(7.5%増)
2月度:同95.8%(4.2%減)
○いなげやの既存店売上高
1月度:前年同月比106.6%(6.6%増)
2月度:同97.5%(2.5%減)
○Olympic(オリンピック)の既存店_食品売上高
1月度:前年同月比109.6%(9.6%増)
2月度:同100.0%(増減なし)
コロナ禍の巣ごもり需要によって特需が続いていた食品スーパーだが、2月の結果を見るとオリンピックだけが前年実績から増減なし、他の3社は微減という結果になった。詳細を確認しよう。