写真はイメージです Photo:PIXTA
1989年、世界企業の時価総額ランキング上位10社のうち7社を日本企業が占め、そのうち5社は銀行だった。しかし、そこに名を連ねた銀行名は現在、姿を消している。一方、総合商社は「冬の時代」と呼ばれた苦境を生き抜き、復活を遂げた。その明暗を分けたのは、事業モデルの転換だけでなく、人事政策の違いにもあった。※本稿は、金融ジャーナリストの鈴木雅光『銀行の本店はなぜ仰々しいのか?』(幻冬舎)一部を抜粋・編集したものです。
世界時価総額ランキングを
日本企業が席巻した時代
私が証券会社で働き始めた1989年の日本は、バブル経済のピークでした。どのくらい凄かったのかは、日本企業が世界企業の株式時価総額ランキングの上位を占めていたことからもおわかりいただけると思います。
ちなみに時価総額とは、発行されている株式数に株価を掛けたもので、株式市場で企業がどのくらい評価されているのかを示すバロメーターといってもよいでしょう。
1989年12月時点の、世界企業の時価総額ランキングの上位10社は、次のようになります。
1位 日本電信電話(NTT)=1638.6億ドル
2位 日本興業銀行=715.9億ドル
3位 住友銀行=695.9億ドル
4位 富士銀行=670.8億ドル
5位 第一勧業銀行=660.9億ドル
6位 IBM=646.5億ドル
7位 三菱銀行=592.7億ドル
8位 エクソン=549.2億ドル
9位 東京電力=544.6億ドル
10位 ロイヤル・ダッチ・シェル=543.6億ドル
2位 日本興業銀行=715.9億ドル
3位 住友銀行=695.9億ドル
4位 富士銀行=670.8億ドル
5位 第一勧業銀行=660.9億ドル
6位 IBM=646.5億ドル
7位 三菱銀行=592.7億ドル
8位 エクソン=549.2億ドル
9位 東京電力=544.6億ドル
10位 ロイヤル・ダッチ・シェル=543.6億ドル
これは、日本企業のランキングではなく、世界企業のランキングです。世界企業の上位10社のなかに、日本企業が7社も入っていて、その7社のうち5社が何と銀行だったのです。







