人間関係の悩みやストレス、不安を抱えている人は多い。「緊張で心臓のドキドキが止まらない」「失敗したらどうしようと不安になる」「本番に弱い自分が嫌いだ」、そんな自分を変える元刑事のメンタル強化術『刑事(デカ)メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る!』を紹介。刑事生活20年。ガサ入れ、犯人確保、張り込み……修羅場という修羅場を潜り抜けてきた元警部による「心を強く保つ習慣」です。常に死と隣り合わせの環境下で巨悪と戦い、人を疑い、時には一般人に罵倒されながらも正常な心持ちで戦うために開発してきた、圧倒的自信と活力が楽しく備わる最強メンタルメソッドを手に入れてください。

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刑事は基本ビビらないが、幽霊は……ね。
でも誰かを守るためなら体は張れる!

 先輩刑事らとデカ部屋で雑談をしていたときのことだ。突然、「幽霊を信じるか」という話題になり、ある先輩が話し始めた。

 ある日、老人の検視を担当した先輩は、老人の頭から足の先まで体の全面を見て外傷の有無など丁寧に調べた。その結果、老人の死に事件性はなく、病死ということで処理された。

 その晩、自宅に帰り、2階の寝室でベッドに入った。ふと窓に目をやると人影がある。「なんだろう……」と目を凝らしてみると、うっすらと老人のような人影が立っている。そしてこちらを見て会釈をした後、消え去った。

「どこかで見たな……」と思い起こすと、そう、あの検視をした老人だったそうだ。

「2階なので窓の外に人が立つことはできないし、たぶんお礼を言いに来たのではないかな」と先輩刑事は笑っていた。「まじっすか!?」。聞いている側がビビッたのは言うまでもない。

 ちなみに刑事は百戦錬磨だが、さすがに幽霊の取り調べはしたことがない。しかしいざとなったらビビらない方法はある。幽霊から誰かを守る立場になることだ。刑事には守るべき被害者や市民がいる。だから幽霊を前にしてもビビることはないのだ。『鬼滅の刃』の吾妻善逸(あがつま・ぜんいつ)もそうだろう。彼はビビりで泣き虫だが仲間のためには体を張る。そこが人気だ。善逸のように誰かのためなら人は強くなれるのだ。

 キミにも大切で守るべき人がいるだろう。それは家族、親、恋人かもしれない。その人を守ることを考えてみようじゃないか。心が奮い立ってビビることはなくなるだろ? キミは自分が思っているより強いのだ。