米民主党が狙う次の大型政策、成否の鍵は党内調整Photo:Drew Angerer/gettyimages

【ワシントン】米民主党にとって政権交代後初の大きな立法実績となった新型コロナウイルス追加経済対策。実現までの道のりは容易ではなかったが、これに続くインフラや医療保険に絡む大型法案は、あらゆる局面でさらなる困難に直面するだろう。まず当面の難関となるのが予算決議の承認だ。

 民主党が今年、再び「リコンシリエーション」と呼ばれる財政調整措置を使って大型法案の実現を目指すのであれば、その第一歩として予算決議を上下両院議会で可決させる必要がある。予算絡みの特別な立法手続きの場合、上院では大半の法案可決に60票が必要だが、このリコンシリエーションを使えば、単純過半数で法案を通すことが可能になる。民主党はこの措置を使うことで、上院でコロナ救済対策の可決にこぎ着けた。