トランプ大統領との集会の後、米国議会議事堂を襲撃するトランプ支持者たち 
1月16日、トランプ大統領との集会の後、米国議会議事堂を襲撃するトランプ支持者たち Photo:Tasos Katopodis/gettyimages

トランプ大統領が煽る形で起きたトランプ支持者による連邦議会への乱入事件は米国社会に新たなリスクを生んだ。トランプ氏からも責任を押し付けられるなどした支持者の一部が先鋭化し、「テロ集団」化する危険だ。

トランプ支持者が米議会乱入
下院は「扇動」を理由に弾劾訴追

 1月6日、米国連邦議会に大統領選挙の不正を主張するトランプ支持者が乱入し、議場などを一時、占拠し、その混乱で5人が死亡する異常な事態が起きた。

 トランプ大統領がこの日、ホワイトハウス南側の広場に集った支持者数千人に対し、「我々は選挙で地滑り的勝利をした。開票は大規模な詐欺だ。我々は諦めない。ここにいる全員が議事堂に行進して強さを示し議員らに正しいことをするよう要求しなければならない」などと演説したことが引き金になった。

 現職大統領自身が“反乱”をあおった事件に、与党共和党内からも批判が起き、下院では「反乱の扇動」を理由にトランプ大統領に対する2度目の弾劾訴追が行われる見通しだ。

 だが問題はそれだけにとどまらない深刻さをはらむ。

大統領の「失敗に終わった反乱」
共和党内からも批判高まる

 異例の事態は広場で集会の後に起きた。

 支持者は約2キロ離れた議会に向かってペンシルベニア通りをデモ行進し約2000人の議会警察を圧倒、数百人が議事堂に突入した。