米映画協会(MPA)は18日、動画配信サービスの加入者が2020年に全世界で11億人に達したとするデータを公表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うロックダウン(封鎖措置)の影響を多くの人が受け、自宅でのエンターテインメントを求めた結果とみられる。一方、映画館の興行収入は2019年に過去最高の423億ドルを記録していたが、2020年は前年比300億ドル(約3兆2600億円)余り減少し、120億ドルにとどまった。米国を含む世界各地で映画館が閉鎖されたことが影響した。また2020年は中国の映画館興行収入が米国を上回り、国別でトップに立った。消費者や映画業界のあり方が変貌したことを受け、ネットフリックスや米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが提供する動画配信サービスは20年に記録的な伸びをみせ、加入者は前年比26%増。米国だけでも動画配信サービスの加入者は32%増加し、3億0860万人に達した。