付属校は「伸びしろのある子」が求められる
付属校に合格した子を見ていると、子どもらしい子が多いことに気づかされます。男子など特に、やんちゃな部類に入る完成されていない子が多い。一方、御三家のような難関進学校に難なく受かるような子は、大人びていて成熟度の高い子が多く、自分をコントロールすることにたけています。「本当に6年生!?」というような子も大勢います。
付属校に合格する子が、なぜ子どもらしいのか。これは長年の経験からの想像ですが、「育てる余地がある」と可能性を買われるからだと推測しています。付属校の説明会に行くと、「自校で立派に育てたい」という学校側の姿勢を感じます。系列の大学へ入学させるためというだけでなく、その先の社会へ立派に送り出したいという思想です。伝統的に日本の教育を担ってきた大学として、未来を支える人材を育てるという使命感をもって教育に当たっているのです。そのために、完成された子ではなく、子どもらしいけれども様々なことに興味のある「伸びしろの多い子」を選んでいるのだと私は考えています。
ですから皆さんのお子さんが、「まだまだ子どもっぽくて困る」「親が注意しないと勉強しない」と
いった、いわゆる普通のお子さんでも、付属校の扉はひらかれていると言っていいでしょう。