「住みたい街ランキング2021」
上位の顔ぶれに変化はないものの……
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下での調査となった「SUUMO住みたい街ランキング」が、今年3月上旬に発表されました。コロナ禍が街の人気にどう影響するか注目されましたが、上位の顔ぶれ自体にほとんど変化はありませんでした。
1位は4年連続で横浜。以下、2位「恵比寿」、3位「吉祥寺」、4位「大宮」、5位「目黒」、6位「品川」、7位「新宿」までの並びは昨年と同じ。トップ10で目を引くのは、昨年10位の「浦和」が8位に上がっていることくらいでしょうか。
上位10位のランキングに入れ替わりはありませんでしたが、「浦和」以外のトップ10駅の得点はいずれも2020年より減少し、人気が分散する結果になりました。また、世帯別や都県別、沿線別にランキングを分析すると、いくつかの傾向が見えてきます。
再開発でさらに魅力を増す
「横浜」が4年連続の1位
では、上位の街から詳しく見ていきましょう。1位は「横浜」。2018年の調査から不動のトップで、コロナ禍においてもその人気は盤石でした。世代、ライフステージを問わず支持を集め、20代、30代、40代、さらには「シングル男女」「夫婦のみ」「夫婦+子供」の各集計でも全て1位という結果となっています。
もともとの利便性や知名度、イメージの良さもありますが、横浜駅周辺の再開発が絶え間なく行われていることも、注目を集め続ける理由の1つでしょう。2020年6月に駅直結の「JR横浜タワー」が開業して、横浜駅西口の再開発は一段落しましたが、2023年~2024年にかけても注目の計画が残っています。
加えて、みなとみらい地区には「遊ぶ」「住む」「働く」「安心(行政)」といった機能がコンパクトに集約され、そこに海辺の心地よさも加わり、生活環境は抜群です。なお、今回は横浜駅周辺の「みなとみらい」(31位)や「桜木町」(20位)も、過去最高順位をマークしました。