スマートフォン経由で集めた人々の移動データは、全米の政府機関や保健当局者の判断材料となっている。公共施設の収容人数を減らすべきか、検査センターやワクチン接種会場をどこに配置するかなど、新型コロナウイルス対策を考える上で重要だからだ。  だが、そのデータには多くの場合、欠陥があるかもしれない。スタンフォード大学とカーネギーメロン大学の研究者チームによる最新の調査結果から、スマホの位置情報が65歳以上の高齢者や非白人層など、コロナの危険に最もさらされやすい人々を除外している場合の多いことが示された。