1970年代から大脳生理学を利用した科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、現在ではビジネス、スポーツ、教育など多くの分野に門下生を持ち、多数の成功者を輩出している西田文郎氏。
今回は新刊の「その気の法則―ツキを引き寄せる最強の方法」より内容を一部編集、抜粋し、どうすれば、相手や自分を「その気」にさせて成功なって成功できるのか、その秘訣をご紹介します。
「その気」をコントロールできれば
成功者になれる!
「その気になった者勝ち」。人生、まさにその通りです。
読者のみなさんにも、「その気」になってやったら上手くいった!なんて経験があるのではないでしょうか。
「その気」があれば、仕事や勉強、恋愛まですべて上手くいくものです。そして「その気」になると、不思議とツイている人生になってしまいます。「その気」はみなさんが想像する以上の、ものすごい効果をもたらします。
実は、誰でも簡単に「その気」になれるのに、気づいていない人が多いのです。たとえば、自分を「その気」にさせれば、目標を楽々達成することができます。経営者は従業員を「その気」にさせれば、作業効率は良くなり、業績も上がるでしょう。さらにお客様を「その気」にさせれば、売上もグングン伸びていきます。
上司が部下を(または部下が上司を)「その気」にさせれば、仕事の効率や生産性がアップ。職場環境も良くなり、多くの問題が解決するはずです。
もちろんスポーツにおいても、「その気」効果は絶大です。監督やコーチは選手を「その気」にさせて勝利へ導きますし、選手自身が自分を一流選手に成長させるのも「その気」があるからこその結果です。
このように、成功する人の多くは「その気」をコントロールできていて、それを上手く実行しているのです。
たとえばオリンピックで金メダルを獲るようなトップアスリートと、期待されていたのに思うような記録が残せない選手の違いは、いったいなんだと思いますか?
スポーツに関していえば、素質や身体能力の違いだと思うかもしれませんが、そもそも、そんなに実力の差がないトップ一握りの選手になってくると、そういった条件よりも「心」の持ちように差が出てきます。
つまり「自分は必ず勝てる」と本気で「その気」になれているか。
体調や気温などのコンディションに左右されたり、「あいつにはいつも負けていて苦手」といった過去の経験が気になってなかなか集中できなかったり、「この試合は勝たなければ」「メダルを獲らなければ」などというプレッシャーが重すぎるといった状況では、「その気」には絶対になれません。
大事な場面で本気で「その気」になる。これこそ、大成功する人たちに共通する「その気」の法則なのです。
とはいっても、この「その気」は、1%の天才と呼ばれる人だけが、いつも「その気」でいることができますが、99%の人は、意識しないと、好きなときに「その気」にはなれません。普通の人は自然に「その気」になるときもあれば、「その気」になれないときもあります。これを自分でコントロールできるようになれば、しめたものですね。