大恐慌以来の深刻な落ち込みを経験した世界経済は今年、米国と中国をけん引役として劇的に回復するとエコノミストらはみている。  しかし多くの開発途上国にとって2021年は20年と極めて似通った状況になりそうだ。これらの諸国では新型コロナウイルスが依然猛威をふるっており、貧困が深刻化している。  「ここワシントンでは、人々は文字通り『狂騒の20年代』について語っている。米経済のドアが一気に全開になるような雰囲気だ」。国際通貨基金(IMF)のジェフリー・オカモト筆頭副専務理事はこう述べた。「しかし最貧諸国にとって現実は厳しい。