ミャンマー経済崩壊、工場も銀行も人影なく
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【シンガポール】ミャンマーの銀行支店は閉鎖され、政府職員は仕事をボイコットしている。工場労働者は地方の実家へ逃げだし、外資系企業は駐在員を出国させた。インターネットはほとんど遮断されたままだ。

 ミャンマー軍がクーデターで全権を掌握し、抗議行動の抑圧に乗り出してから2カ月余り。同国経済は崩壊状態にある。世界銀行などは今年の国内総生産(GDP)が2桁のマイナス成長になると予想している。こうした激変は、ミャンマーが取り組んできた貧困削減の大きな進歩を帳消しにし、この10年間に国内経済の底上げに貢献した外国企業や観光客を脅かし、遠ざけている。

 ミャンマーはもともとアジアの最貧国の一つだ。低中所得国の貧困水準である1日当たり3.20ドル(約350円)以下で生活している人は600万人に上る。栄養不足のために、子供の4分の1は年齢の割に体が非常に小さい。