「かえってきた!たまごっちプラス」は、背伸びをしたい年頃の子どもたちに刺さり、年間で500万個を売り上げた。100万個売ればヒットと言われる玩具業界では、異例の数字だという。

たまごっちみーつ2018年発売の「たまごっちみーつ」(C)BANDAI。液晶画面がカラーになり、キャラの表情や動きもかなり精巧になっている

「子どもの頃から、ずっとたまごっちシリーズを購入している大人のユーザーもいらっしゃいますね」(安田氏)

「再び発売を始めてからは、継続して新商品を開発、販売しています。毎回新たな機能を搭載しており、2018年に発売した『たまごっちみーつ』は専用のスマートフォンアプリとBluetooth(TM)通信ができるようになりました。たまごっちはその時代の流行やデバイスのイメージに合わせて進化しています。今後も子ども向けのおもちゃという部分は大切にしつつ、時代のニーズを反映していく予定です」(同)

 近年では、新たな施策として、かつてたまごっちに熱狂した大人向けの商品にも注力している。人気のアニメやマンガとコラボしたたまごっちが続々登場しているのだ。

「2020年末から年明けにかけて『鬼滅の刃』とコラボした『きめつたまごっち』を発売しました。こちらは、90年代のたまごっちと同じく白黒のドット絵でキャラクターを液晶に表示し、前のシリーズを想起する仕様になっています。『鬼滅の刃』の映画公開日と商品の予約時期が近かったので、たくさんご予約いただきました。ただ、企画自体は1年前から始まっているので、まさかこんなことになるとは予想しておらず、驚いています」(同)

「ぜひ、令和もたくさんの人に『たまごっち』を育てていただきたいです」と、安田氏は語る。一度は販売終了したものの、再び多くの人に愛されているたまごっち。この機会に手に取ってみれば、新たな発見があるかもしれない。