投資対象としてゴールド(金)を保有している人はあまり多くないだろう。しかし、「ゴールドが近い将来最も有力な投資先の1つになる」と提唱するのは、YouTube再生回数1億回を超える人気投資家の高橋ダン氏だ。著書『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』では、ゴールドに投資する根拠から投資の実践方法まで余すことなく語った。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。

ゴールド投資Photo: Adobe Stock

決めた比率を厳守する

 次に、手持ちの資産の管理方法について書いておきましょう。

 長期積立投資で重要なことは、投資する商品の比率を変えないことです。

長期積立投資のポートフォリオ

「株が40~60%、債券と現金が10~30%、金などのコモディティが20~40%」

 と決めたら、この比率を守って買い続け、買った資産がこの比率内に収まっているかどうか確認します。

 比率を維持することによって分散投資の効果が高まり、長期投資している間の値動きのリスクを抑えることができます。

相場が急変したら、ポートフォリオの歪みを直す

 あらかじめ決めた比率から多少の増減があっても問題ありません。

 注意したいのは、相場が急変するなどして比率が大きく変わったときです。

 株や金などの価格は常に変わりますので、株価が上がれば手持ちの株の比率が増えます。

 金が急騰すれば手持ちのコモディティの比率が増えます。

 コモディティの中だけで見ても、金のETFや銀などをバランスよく積立てていても、その時々の相場によって、手持ちの金の比率が金額的に大きくなったり小さくなったりします。

 この状態を放置すると、分散投資のバランスが歪み、特定の商品の値動きにポートフォリオ全体が左右されやすくなります。

 それを防ぐため、あらかじめ決めた比率を意識して、定期的に手持ちの資産の比率を確認し、歪んでいる部分を調整する必要があるのです。

 この作業のことをリバランスといいます。リバランスの方法は2つあります。

(本原稿は『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』からの抜粋・編集したものです)