骨格タイプ別の
似合うスーツとは

 大まかにだがセルフで骨格タイプの診断ができたところで、実際に各タイプに似合うスーツを聞いていこう。

「まずは、ストレートタイプ。ラペル(ジャケットの襟部分)の太さは標準的な8cm、シャツはセミワイドカラーで素材はコットン100%と、ベーシックなスーツスタイルが似合います。ネクタイもオーソドックスなストライプ、四角い小紋柄など、直線的・規則的な柄がお似合いです」

写真:ストレートタイプストレートタイプに似合うスーツスタイル  拡大画像表示

 量販店で売られている王道のスーツが最も似合うのが、ストレートタイプ。上半身にボリュームが付きやすいため、ジャケットのボタンの位置を下げる、首元が窮屈に見えないよう縦のラインを意識したシャツを選ぶなどすると、トータルのバランスが取れた着こなしになるという。

「次にウェーブタイプは、量販店で『スリムライン』と呼ばれるような、細身のスーツが似合います。ラペルはなるべく細めで、理想は5~6cm、太くても8cmくらいが良いでしょう。シャツはホリゾンタルカラーで横線のマーキングをすると、薄い胸元にアクセントが出ます。ネクタイも細めで、柄はドット柄など曲線的な模様の集まりや、色の切り替えが弱いストライプなどがおすすめです」

写真:ウェーブタイプウェーブタイプに似合うスーツスタイル  拡大画像表示

 柔らかい質感を得意とするウェーブタイプは、シャツの素材もポリエステルやシアサッカーなどがマッチする。また、重心が低く、下半身のボリュームが目立ちやすい体形なので、細身でやや短めの丈のパンツだと、スタイルアップ効果があるそうだ。

「最後に、ナチュラルタイプ。ナチュラルタイプは首や鎖骨など骨の凹凸感が強く、全体的に箱型の体形をしています。そのため、横幅を強調しすぎない、四角いシルエットを作ることがポイント。先ほど『スーツはとくに胸元を意識してほしい』とお伝えしましたが、ナチュラルはとくにジャケットの着丈が最重要事項です。お尻が隠れるくらいの着丈のものだと、スタイルが良く見えます。ラペルはやや太めの9~10cmほど、首が太いのでシャツの襟は角度が鋭角に近いレギュラーやセミワイドカラーなどが良いでしょう」

写真:ナチュラルタイプナチュラルタイプに似合うスーツスタイル  拡大画像表示

 ネクタイは、大きめのペイズリー柄や、線幅が広くてカラーリングが不規則なストライプ柄など、規則性のない柄が得意だ。また、ウールやリネンなど凹凸感のある素材が似合うので、しゃれ感のあるスーツやネクタイがハマるという。