ジョー・バイデン米大統領は、20世紀初頭に発生したアルメニア人虐殺を正式にジェノサイド(民族大虐殺)と認定する見通しだ。複数の米当局者が明らかにした。トルコとの関係がさらに悪化するとみられる。バイデン氏は24日の追悼記念日の発表文で、1915年に始まったオスマントルコによるアルメニア人の追放や虐殺などをジェノサイドと表現する見通し。関係者によると、最終的な決定や説明は行われておらず、他国の首脳のようにバイデン氏がジェノサイドと表現せずに象徴的な声明を発表する可能性もある。トルコは、アルメニア人が政府に対して蜂起したためだとし、ジェノサイドを否定している。メブリュト・チャブシオール外相は20日、地元メディアに対し、バイデン氏がジェノサイドと認定すれば両国関係を悪化させるだけだと述べた。在ワシントンのトルコ大使館の報道官は今のところコメントしていない。