先頃のビットコイン価格急落は、ここ1年続いた力強い上昇がついに息切れしたことを示唆している。ビットコインは17日の取引で一時17%下落。下げ幅の半分ほどは、米東部時間夜の約20分で発生した。週明けまでにやや持ち直したものの、今週は一貫して下げ続け、23日朝には4万9334ドルと、5万ドルの大台を割り込んだ。ビットコインは4月14日に6万4829 ドルの最高値をつけた。その日は暗号資産(仮想通貨)交換所の米最大手、コインベースの待ち望まれた上場の日だった。この二つの出来事は、昨年始まった暗号資産の急騰が頂点に達したことを告げていた。ビットコイン価格は2020年に3倍余りに膨らみ、21年に入ってから今回の反落までにさらに2倍に達していた。
ビットコイン急落の背後に何が、市場のもろさ露呈
規制の緩い高レバレッジ取引、流動性の低下が追い打ち
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