上司と部下の「致命的なすれ違い」が生まれる4つのNGパターンとは?
上司と部下のすれ違いは組織の崩壊につながる危険性も Photo:PIXTA

ビジネスの日常での会話のすれ違いの蓄積は、相互の信頼を損ない、深刻な問題を発生させる。このすれ違いを防止することに高い効果のあるのが、7つの返答話法だ。誰でも10分程度の訓練で発揮できるようになる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「すれ違い答弁」から脱却する方法

 衆議院予算委員会や国会での答弁でよく見られるのが、意図してか意図せざるかは別として、質問者からの質問に対して返答していない、質問とはずれた返答しかしていないから質疑がいつまでたっても終わらないという状態だ。そのうちに返答の一貫性が損なわれ、不信感を増長させてしまう。

 返答一つがメンバーからの信頼度を大きく左右することもあるため、こうした問題は経営者や管理職にとっても他人事ではない。質問に対して、返答していなかったり、返答内容がずれていたりしたら、それ自体が議論を紛糾させて、意思決定を遅延させてしまう。メンバーの信頼を損ない、組織のリーダーとして役割を果たせなくなる。

 長年一緒に仕事をしていたメンバーであれば、返答内容がずれていたとしても、メンバーの方で斟酌(しんしゃく)して、大きな乖離(かいり)にはならないかもしれない。しかし、年度始めのように、新しいメンバーと仕事をし始めた際には、こうしたずれが発生しやすい。早い段階で解消すれば、大きな断絶にはならないで済む。

 こうした会話のすれ違い答弁は、「返答スキル」によって解消できる。このように申し上げると、スキルの修得には長い時間と経験が必要ではないかという声が聞こえてくるが、そんなことはない。誰でも10分程度の訓練で、繰り出せるようになる簡単なスキルなのだ。