上司は「自分でやる仕事・部下にやらせる仕事」をどう見極めるべきなのか
自分でやるか、部下に任せるか。基準は? Photo:PIXTA

楽天の田中将大投手が、練習後に他の選手とともにトンボでグラウンド整備をした。大投手が自ら行うことなのか否か、意見が分かれている。この「自分で担うか、部下に任せるか」という問題は、ビジネスの場面でもよく見られる。どう解決すべきなのか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「自分がやるか、部下にやらせるか」問題

 プロ野球チーム楽天の田中将大投手が、守備練習後に、自らトンボでグラウンド整備をしたことが報じられた。「高校生時代と全く変わらぬ真摯(しんし)な姿だ」「他の選手と協力する姿勢が大事だ」「球場を大事にする気持ちこそがプロ意識だ」と思う人もいれば、「球界最高年俸の選手がやる仕事ではない」「その時間があったら他のことをやるべき」「球場スタッフの仕事を奪う」と違和感を覚える人もいるようだ。

 これは、ビジネスシーンでもよく見られるジレンマである。要するに、「この仕事は自分でやるべきか、部下にやらせるべきか」という問題だ。経営実践力やリーダーシップ実践力を向上させる演習プログラムを実施している筆者も、特に新任役員、新任管理職から、こうした質問をよく受ける。

 これまで通り自分でやっていると、役員や管理職になったのだから、部下にやらせるべきではないかと逡巡し、部下にやらせていると自分がやっていたときのように進めていないことにストレスを感じて悩む人もいる。

 また、何を自分でやって何を部下にやらせればよいかの判断がつかずに、結局、自分で抱え込み過ぎたり、逆に部下に仕事を任せ過ぎたりと、両極端になってしまうこともある。

 実は、この問題を解決するために、とても有効なスキルがある。