バイデン米政権が9月11日までの完了を目指すアフガニスタンからの米軍撤退を巡り、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に一段の猶予を与えるため、欧州の同盟国が延期を要請していることが分かった。米当局者が明らかにした。これにより、2週間かそれ以上、撤退が遅れる可能性が出てきたという。米当局者はこれまで、早ければ7月4日の撤収完了もあり得ると話していた。また当局者によると、数年にわたりカブール国際空港に部隊を配備していたトルコが、米国などNATO加盟国に対して、同国も撤収する可能性があると通知し、問題がさらに複雑になっている。トルコは当初、米軍とNATO連合軍の撤退後までとどまる予定だった。一部の西側諸国は、国際部隊が空港に存在しなくなれば、首都カブールに大使館を維持する方針を見直す可能性があるという。