各国が先を争うように新型コロナウイルスワクチンの接種に取り組む中、世界経済の回復にとって集団免疫がどの程度の重要性を持つのか、そもそも重要なのかといった議論がエコノミストの間で熱を帯びている。  集団免疫とは、疫病をもたらすウイルスやバクテリアに対して、一定割合以上の人口が免疫を持つことで社会全体が守られるとされる水準だ。コロナの終息と経済正常化にとって重要な要素と一部では考えられている。そのため、集団免疫に達するまで、政府は封じ込めに向けて活動を制限するため、財・サービスの生産・商品が落ち込むと予想されている。