11日の米株式相場は続落。インフレ懸念の高まりを受けて相場の変動が激しくなり、ハイテク株への売りが他のセクターにも広がった。金融や資本財、エネルギー銘柄への売りがかさみ、ダウ工業株30種平均の下げ幅は470ドルを超えた。ダウ平均の終値は前日比473.66ドル(1.36%)安の3万4269.16ドル。S&P500種指数は36.33ポイント(0.87%)安の4152.10、ナスダック総合指数は12.43ポイント(0.09%)安の1万3389.43で取引を終えた。今年これまでは、物価上昇への懸念がハイテクなどグロース株の重しとなる一方で、経済活動再開を見越して景気循環銘柄が上昇する展開が目立っていたが、この日はこうした傾向が逆転した。ホームセンター大手ホーム・デポは3.1%安。石油大手シェブロンとクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)はいずれも3%近い下げとなった。対照的に、午前に急落したハイテク株の多くは午後に下げ幅を縮小した。