中国が11日公表した2020年の国勢調査では、人口が14億1000万人と、前年の14億人から小幅増にとどまった。世界最大の人口を抱える中国が想定よりも早い段階で、少子高齢化の問題に直面するリスクが浮き彫りとなった。  前回の国勢調査が行われた2010年以降では、人口の伸びは7200万人どまりだった。  中国国家統計局の寧吉喆局長は調査公表後の記者会見で、昨年の出生数が1200万人だったと明らかにした。前年の1465万人からは18%減で、少子化のトレンドは、残る産児制限を緩和するよう当局への圧力を高める公算が大きい。