中国に迫る少子高齢化、経済で米国超えの夢にも影
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 中国が11日公表した2020年の国勢調査では、人口が14億1000万人と、前年の14億人から小幅増にとどまった。世界最大の人口を抱える中国が想定よりも早い段階で、少子高齢化の問題に直面するリスクが浮き彫りとなった。

 前回の国勢調査が行われた2010年以降では、人口の伸びは7200万人どまりだった。

 中国国家統計局の寧吉喆局長は調査公表後の記者会見で、昨年の出生数が1200万人だったと明らかにした。前年の1465万人からは18%減で、少子化のトレンドは、残る産児制限を緩和するよう当局への圧力を高める公算が大きい。中国の出生数は、30年に及ぶ「一人っ子政策」を撤回した最初の年にあたる2016年に増加して以降、4年連続でマイナスとなっている。

 女性が生涯に産む子どもの平均である出生率は昨年、1.3人に減少し、寧局長は低水準にあることを認めた。これに対し、同様に出生率が落ち込んだ米国では、昨年の出生率は1.64人だった。

 一方、中国の高齢層は拡大が続いている。

 60歳以上の高齢者が全体に占める割合は18.7%と、2010年の13.3%から上昇。対照的に、15~59歳は63.35%と、2010年の70.1%から低下した。