米アマゾン・ドット・コムは17日、倉庫で働く労働者向けの健康増進プログラム「WorkingWell」を立ち上げることを明らかにした。労働災害を巡る長年の批判に応じ、職場でのけが防止や心の健康についてのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の約束を反映させる動きだ。職場の健康・安全担当バイスプレジデントのヘザー・マクドゥーガル氏は、アマゾンが2年前に新プログラムの一部について試験的に開始したと明らかにした上で、今年末までに施設1000カ所に導入する予定だと述べた。アマゾンは2025年までに記録に残るような労災を半減させることを目指している。同プログラムは北米と欧州の350カ所で導入済みだ。アマゾンと連邦のデータによれば、アマゾンが19年に記録したけがの事例は従業員100人当たり5.6件と、全米の倉庫・保管業界の4.8件より多かった。ただ同社は、労災を他社より詳しく点検しているため、数値が高くなった可能性があるとしている。