16日午後、空襲警報がイスラエル南部の都市アシュケロンに鳴り響くと、市民は路上の真ん中で車を飛び降り、近くの防空壕(ごう)に急いで避難した。木の下に隠れていた男性は10代の娘を安心させるため、こう語りかけた。「心配しなくていい。大丈夫、アイアンドームが守ってくれる」その頃、アイアンドームからは防空迎撃ミサイルが真っ青な空に放たれ、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがアシュケロンに向けて発射したロケット弾6発を爆破していた。ハマスが10日からイスラエルに向けて多数のロケット弾発射を始めてから(現時点で累計2800発)、大半のケースにおいて死者や大きな被害は出ていない。