かつてホンダ以来32年ぶりに自動車メーカーとして認められた光岡自動車。だが、その過程ではメーカーとしての認定に後ろ向きである運輸省(現国土交通省)との激しい衝突も起きた。創業者の光岡進会長は、2年以上にわたる戦いにどう打ち勝ったのか。(聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 松本裕樹)
成り行きで始まった試乗会が
NHKで紹介されるきっかけに
とはいえ、レプリカ車を生産・販売するのは簡単なことではありませんでした。
キットカーによるレプリカ車は改造車であるため、車検を通すためには改造申請書を提出し、改造した箇所が安全基準などを満たしていることを証明しなければなりません。
最初は富山の陸運局に行ったのですが、「光岡さん、こんな車、ダメに決まっているでしょ」と相手にもしてくれません。それで名古屋の陸運局に行ったのですが、それもダメ。