投獄されたサウジアラビアの女性活動家の家族らが公然と王室に立ち向かう姿に感化され、同じ境遇に置かれた人々が声を上げ始めた。自身に歯向かう相手に対して弾圧を強めるムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対して、反旗をひるがえす人々の輪が広がっている。自動車の運転解禁など、女性の権利向上に努めてきたルジャイン・アル・ハズルール氏は、2018年に逮捕された。ムハンマド皇太子が主導する社会改革の一環として、女性の運転解禁が発表される数カ月前の出来事だ。ハズルール氏の家族は当初、水面下での解決を探り、沈黙を守っていた。だが、2019年から声を上げ始める。本人から「秘密刑務所」で王室の顧問から拷問を受け、別の拘束者の介入でなんとかレイプを免れたと聞かされたためだ。
サウジ皇太子に反旗、声を上げ始めた活動家の輪
逮捕者続出でサルマン皇太子に対する批判の声強まる
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