夏のバケーション予約は復調しつつある。航空会社が利用客に対する運賃を割り出すために使うアルゴリズムも同様だ。レジャー市場では、米国内旅行の予約と運賃がいずれも正常化しつつある。重要なのは、新型コロナワクチン接種の実施によって、人々がより先の予約を始めていることだ。オンライン旅行会社のスカイスキャナーによると、平均的な予約時期は昨年7月には55日前だったが、今年3月は約75日前になったという。ほとんどのビジネスでは同一商品には同一価格を設定する。ただ、航空会社の秘策は、同一の座席を異なる人に異なる料金で販売する、いわゆる価格差別だ。そのため、航空会社には需要の強さだけでなく、一定の予測可能性も必要になる。