セレステ・ショーさんはお客にワクチンの接種を受けてもらおうと、祖母お手製のオートミールで誘いを掛けている。米ワシントン州スポケーンにあるショーさんの農家風レストラン「チャップス」は、週末ともなれば1日で700人ほどの客が入る。レストランはここに来て州保健当局と協力し、新型コロナウイルスのワクチンも提供するようになった。ショーさんは病院で接種したが、レストランなら殺風景な病院よりはるかにいいと語る。「この小さな年代物のテーブルに座って15分の待ち時間を過ごし、朝食を取ることができる。ミモザやベリーニも飲める」米国では公共交通機関や教会、工場など、意外なところでコロナワクチンが見られる。レストラン、カジノ、野球場でも接種が行われている。公衆衛生関係者や地域リーダーは、こうした期間限定の接種所を設けて、ニュースで取り上げられることもなさそうなワクチン未接種の「どっちつかず」な人々を取り込もうとしている。