1年前、米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請したレンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスの株価が跳ね上がると、金融業界関係者は戸惑いと軽蔑のまなざしを向けていた。通常なら、経営破綻した企業の株主は一文無しとなることが多く、誰がそのような会社に資金を投じるというのか。  ニューヨーク在住の不動産ブローカー、ザック・コノビッチ氏(33)はまさにその一人だ。同氏は2020年の安値近辺でハーツ株に投資した。  それから1年、苦境にあったハーツに賭けた個人投資家は、まさに「最後に笑う」存在になりつつある。