パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが先週、ロケット弾攻撃を開始して以来、米バイデン政権は賢明にもイスラエルの対応に何も口を出さずにきた。だが今週、議会民主党が停戦を要求したことで、米国の「ナラティブ(語り)の戦争」は重大な転機を迎えた。われわれはジョー・バイデン大統領が自身の政党に従う本能に逆らい、自ら党を先導してもらいたいと願う。イスラエル政府によると、ハマスおよびイスラミック・ジハードは先週以降、イスラエル領内に向けて3000発以上のロケット弾を発射した。イスラエルは攻撃を封じ込めるため、ガザ地区の両組織に猛攻を続けている。メディアや進歩派の活動家は例によって、ハマスが仕掛けた戦争をイスラエルのせいだと非難した。だがホワイトハウスは同調しなかった。
【社説】ガザ停戦求める左派の圧力
左派は米国内でも中東でもリスクを高めている
有料会員限定
あなたにおすすめ