ロシア産天然ガスをドイツに輸送するパイプライン「ノルド・ストリーム2」とその幹部に対し、米国務省は制裁を科さないことを決定したが、これについて、ジェームズ・リッシュ米上院議員(共和、アイダホ州)は19日、ロシアの悪影響が欧州で広まることになると述べた。リッシュ氏はまた、ジョー・バイデン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領による首脳会談を前に、今回の決定がロシアに対する米国側の優位性を弱め、欧州の同盟国には痛手となると指摘した。同氏は声明で、「米国の国益を理由にノルド・ストリーム2と同社のマティアス・ワーニヒ最高経営責任者(CEO)に対する制裁を見送ったことは、全く間違っている」とし、今回の判断はプーチン氏への贈り物だと述べた。
ノルド・ストリーム2への制裁見送り 米上院議員が政権批判
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