東急電鉄Photo:PIXTA

東急電鉄は5月14日、2021~2023年度までの中期事業戦略を発表。その中で、長らく変更してこなかった運賃の改定を検討することも明らかにした。なぜこのタイミングで運賃改定に乗り出すのか、そして、値上げの額や時期はどうなるのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

中期事業戦略で
運賃改定に言及

 東急電鉄は5月14日、構造変革による事業基盤の強靭化、およびアフターコロナに即した社会的価値の持続的な提供を目指して、2021年度から2023年度までの中期事業戦略「3つの変革・4つの価値」を策定したと発表した。

 前日には東急グループの事業持ち株会社である東急が、少子高齢化や人口減少に加え、新型コロナウイルスの感染拡大により新たなライフスタイルの定着など激変する事業環境に対応し、収益規模の復元を目指すとした中期3カ年経営計画を発表していた。